ファクタリングTRYは、売掛金を早期に資金化できるファクタリングサービスです。手数料や入金スピードといった条件が公式サイトに明記されている一方、ページによって表現の粒度が異なる部分もあります。この記事では、公式サイトの記載にもとづいて、サービスの特徴と利用条件を整理していきます。
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どんなサービスか
ファクタリングTRYは、株式会社SKOが運営するファクタリングサービスです。本社は東京都台東区東上野にあり、代表取締役は廣澤悠哉氏、設立は2018年2月、資本金は1,000万円です。事業内容はファクタリング事業と営業コンサルティング事業で、取引銀行として三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行が案内されています。
会社が保有する売掛金を買い取ることで、支払期日より前に資金化する仕組みです。銀行融資のような「お金を借りる」取引ではなく、売掛金の買取にあたるため、融資とは異なる審査の考え方が採用されています。創業からの累計で、相談件数76,800件、買取額528億円という実績が公表されています。
手数料の仕組み
トップページでは「最低手数料1.2%〜」という数字が案内されています。この数字は下限の目安であり、実際の手数料は売掛先の信用力や契約形態(2社間・3社間)、支払いサイトなどによって変わります。
なお、同じサイト内のコラム記事では、ファクタリング業界全体の一般的な相場として、2社間ファクタリングは10%〜30%程度、3社間ファクタリングは1%〜10%程度という水準が紹介されています。これはファクタリングTRY自体の手数料表ではなく、業界全体の相場を解説する教育的なコンテンツですが、「1.2%〜」という下限訴求だけを見て「どんな契約でもこの水準になる」と考えるのは早計だとわかる内容です。実際に見積もりを取る際は、提示された手数料率と、そこから算出される最終的な振込額の両方を確認することが欠かせません。
また、債権譲渡登記(売掛金を買い取ったことを法的に証明する手続き)を行わずに契約できる点も特徴として案内されています。債権譲渡登記には司法書士費用などがかかることが一般的なので、これが不要であれば、その分の諸費用を抑えられる可能性があります。
入金スピードと利用可能額
トップページでは「オンラインで最短2時間」という速度が案内されています。申し込みから送金までの流れは、シミュレーション・お申込み→必要書類送付→オンライン面談(Zoom)→入金→アフターフォローという5ステップで構成されています。
一方、オンライン完結専用のサービス(sko-online.jp)では「最短30分でお振込」という、より短い時間が案内されています。会員登録のうえ請求書と通帳をアップロードし、オンラインの電子契約(クラウドサイン)で完結する仕組みで、対面でのやり取りを挟まない分、通常サービスよりも速い時間が示されている形です。いずれの数字も、必要書類が揃い、審査・契約がスムーズに進んだ場合の目安である点は共通しています。
利用可能額は、最低10万円から最高1億円までとされ、それ以上の金額についても相談できます。また、通常は60日程度までとされる支払いサイトの長い債権についても、確定している債権であれば最大90日まで買取の対象になるとされています。
対象者と業種
法人・個人事業主のどちらも利用できます。業種による制限もなく、建設業・IT関連・運送業・医療業など、幅広い業種の解決事例が紹介されています。例えば、建設業で6,000万円規模の資金調達に成功した例や、医療業の診療報酬債権を3社間取引で2日で調達した例などが挙げられており、業種ごとに支払いサイクルの事情が異なる中でも対応してきた実績がうかがえます。
対象となる売掛金についても、比較的柔軟な扱いです。取引先が個人事業主である売掛金についても、状況に応じて買取の対象になるとされています。一方で、発注書や注文書そのものは基本的に買取の対象外で、一部条件を満たす場合に限り相談可能という扱いです。この点は、請求書ベースでの資金化を前提にしているサービスであることを示しています。
契約の仕組みと安全性
2社間ファクタリングでは、取引先への通知や連絡は行われず、利用していることが外部に伝わらない形で資金調達ができます。契約は電子契約サービスのクラウドサインを使ったオンライン完結が基本で、Zoomを使ったオンライン面談にも対応しているため、遠方の事業者でも来社せずに手続きを進められます。もちろん、対面でのやり取りを希望する場合は、来社や担当者の訪問にも対応しています。
担保は不要です。また、融資とは異なる取引であるため、信用情報機関を通じた信用情報の収集は行っておらず、契約自体が信用情報に影響することもないと案内されています。税金の滞納や赤字決算があっても相談は可能で、他社ですでにファクタリングを利用している場合や、乗り換えを検討している場合の相談にも対応しています。
ただし、こうした柔軟性はあくまで「相談・審査の対象になる」という意味であり、すべてのケースで必ず希望通りの条件になるとは限りません。売掛先の信用力や書類の内容によって、実際の可否は変わります。
周辺サポート
資金化そのものに加えて、資金繰り全体を相談できるコンサルティングサービスや、BtoBでの顧客同士の紹介(ビジネスマッチング)にも触れられています。単発の資金調達で終わらせず、継続的な経営相談の窓口として利用できる、という位置づけです。
こうした周辺サービスは、あくまで相談できる選択肢のひとつであり、資金調達の成功や新規取引先の獲得、投資家からの出資といった成果そのものを保証するものではありません。資金繰りの相談先を増やしたい場合の一手段として捉えておくとよいでしょう。
他のファクタリングサービスとの比較
ファクタリングTRYの特徴を踏まえたうえで、同じく公式情報をもとに整理しているJPSファクタリング・No.1ファクタリング・GoodPlus・うりかけ堂・エーストラストと比較すると、次のような違いがあります。
| 項目 | ファクタリングTRY | JPSファクタリング | No.1ファクタリング | GoodPlus | うりかけ堂 | エーストラスト |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 対象 | 法人・個人事業主、業種制限なし | 法人のみ(個人事業主・個人・給与所得者は対象外) | 法人・個人事業主・フリーランス向けページあり | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | 原則法人向け。フリーランス・個人事業主は取引内容により相談可能 |
| 契約形態・手数料 | 最低手数料1.2%〜 | 2社間5〜10%/3社間2〜8% | 総合0.5%〜15%/Easy factor 2%〜8% | 5%〜15% | 2社間・3社間対応。公式内で1.5%〜・2%〜の表記あり | 2社間5%〜15%以内/3社間1.0%〜4.9%以内 |
| 利用可能額 | 10万円〜1億円(それ以上も相談可) | 記載なし | 個人事業主・フリーランス向けは20万円〜5,000万円(以上は相談)。法人向け総合ファクタリングは上限の明記なし | 記載なし | 30万円〜5,000万円 | 1社5,000万円まで(条件により最大1億円) |
| 入金スピード | 最短2時間(オンライン専用サービスは最短30分) | 最短60分、遅くても3日以内 | 総合・フリーランス向けは最短30分、個人事業主向けは最短60分 | 最短90分 | 最短即日。公式内で最短90分・最短2時間の表記あり | 最短2時間 |
| 契約方法 | オンライン完結(クラウドサイン)・Zoom面談・債権譲渡登記不要 | オンライン契約対応・全国対応・出張交通費無料 | 全国対応・オンライン契約・電子契約対応 | 完全オンライン手続き・スマホ対応 | オンライン契約・クラウドサイン対応・出張対応も可 | オンライン完結型INBUYS対応・クラウドサイン対応・2社間は通知なし |
※横にスクロールして確認できます >
表のなかでTRYの特徴がはっきり出ているのが、利用可能額の10万円〜1億円(それ以上も相談可)という幅です。ファクタリングでは、売掛金(商品やサービスを納めたあと、後日支払われる予定のお金)をいくらから買い取ってもらえるかが会社ごとに異なり、うりかけ堂は30万円から、エーストラストは上限側の大きさが持ち味という具合に個性が分かれます。10万円という下限を明示しているのは6社のなかでTRYだけで、少額の資金化から相談しやすい設計です。
手数料(売掛金から差し引かれる利用料)の「最低手数料1.2%〜」は、下限の表示としては低い部類ですが、あくまで最低水準であり、実際の数字は売掛先の信用力や契約の形によって変わります。この点は、0.5%〜のNo.1でも、5%〜のGoodPlusでも同じで、どの会社でも最終的には見積もりでの確認が前提です。入金スピードは最短2時間、オンライン専用サービスなら最短30分と、No.1の最短30分と並ぶ速さの選択肢が用意されています。
対象は法人・個人事業主のどちらもカバーし、業種の制限もありません。契約時に債権譲渡登記(売掛金を売ったことを法的に記録する手続き)が不要とされている点も、諸費用を抑えたい方には確認しておきたい条件です。法人のみのJPSや、原則法人向けのエーストラストと比べると、立場や業種を問わず入り口が広いサービスだといえます。
少額から幅広い金額に対応してほしい、業種を問わず相談したいならファクタリングTRY、法人限定のサービスとして手数料レンジや出張対応を確認しながら相談したいならJPSファクタリング、対象者ごとに細かくプランが分かれている点を活かしたいならNo.1ファクタリング、手続きのシンプルさを重視するならGoodPlus、買取可能額の範囲をはっきり確認したいならうりかけ堂、まとまった金額を、3社間契約で手数料を抑えながら相談したいならエーストラスト、というように、状況によって向いているサービスは変わってきます。詳しい条件は、それぞれの記事もあわせてご確認ください。
利用前に確認したい注意点
手数料は「1.2%〜」という下限が案内されていますが、これはあくまで最低水準です。同じサイト内のコラムで紹介されている業界全体の相場(2社間で10%〜30%程度、3社間で1%〜10%程度)も踏まえると、実際に見積もりを取るまでは正確な水準がわからない、という前提で臨むのがよいでしょう。
入金スピードについても、「最短2時間」と「最短30分」という異なる数字が、通常サービスとオンライン専用サービスでそれぞれ案内されています。どちらも必要書類が揃い、審査・契約がスムーズに進んだ場合の目安であり、申し込むサービスによって条件が変わる点は事前に確認しておく必要があります。
また、発注書や注文書は基本的に買取の対象外であるため、資金化したい書類が請求書なのか発注書なのかによって、相談できる内容が変わってくる点にも注意してください。
さらに、ファクタリング業界全体に関わる注意点として、高額な手数料や大幅な割引率による契約を結んでしまうと、かえって資金繰りが悪化し、多重債務に陥る危険性があると金融庁が注意を呼びかけています。ファクタリングを装った違法な貸付けについても注意喚起がなされています。契約内容に少しでも不安な点があれば、契約前にしっかり確認し、必要であれば弁護士などの専門家に相談することも選択肢に入れておくとよいでしょう。
よくある質問
- Q. 通常サービスとオンライン専用サービス(sko-online.jp)は何が違いますか?
- 通常サービスはオンライン面談や来社にも対応した窓口で、最短2時間での入金が案内されています。オンライン専用サービスは会員登録から契約まで完全にオンラインで完結する仕組みで、最短30分という、より短い時間が案内されています。対面でのやり取りを希望するかどうかで、選ぶサービスが変わってきます。
- Q. 支払いサイトが長い売掛金でも買い取ってもらえますか?
- 債権の内容が確定していれば、最大90日程度先の支払期日の売掛金まで買取の対象になるとされています。支払いサイトが長い業種であっても、相談の余地はあります。
- Q. 発注書や注文書だけでも資金化できますか?
- 基本的には請求書が対象で、発注書や注文書は買取の対象外とされています。ただし、一部条件を満たせば相談できる場合もあるため、手元にある書類の種類を伝えたうえで問い合わせてみるとよいでしょう。
- Q. 取引先が個人事業主の場合でも売掛金を買い取ってもらえますか?
- 状況に応じて柔軟に対応するとされています。法人が売掛先でないと利用できない、と決めつける必要はなく、まずは相談してみる価値があります。
- Q. 資金繰りコンサルティングやビジネスマッチングは無料ですか?
- 料金体系については個別の相談内容によって異なるため、公式サイト上で一律の料金は明示されていません。資金化とあわせて相談したい場合は、問い合わせの際にあわせて確認するとよいでしょう。
まとめ
ファクタリングTRYは、10万円から1億円(それ以上は相談可)という幅広い利用可能額と、最短2時間(オンライン専用サービスでは最短30分)という入金スピードが特徴のファクタリングサービスです。法人・個人事業主のどちらも利用でき、業種の制限もありません。担保不要、債権譲渡登記不要、信用情報への影響なしといった条件も確認できました。
一方で、手数料は「1.2%〜」という下限表示だけでなく、実際の見積もり内容で判断する必要があり、入金スピードもサービスによって数字が異なります。ファクタリング業界全体として、高額な手数料や偽装ファクタリングについて金融庁からの注意喚起もなされています。契約内容や手数料の根拠をしっかり確認したうえで、自社に合った資金調達手段かどうかを判断することが大切です。
《《 関連サイト:ファクタリングのTRYをわかりやすく紹介! 》》
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