ウィブル証券の手数料は高い?米国株手数料とNISA対応を解説

米国株投資に興味を持つと、必ずと言っていいほど名前が挙がるのが「ウィブル証券」です。SNSやニュースで見かけたものの、「聞いたことはあるけれど実態がよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。この記事では、会社としての基本情報から手数料の仕組み、口座開設の流れまで、公式情報をもとに整理してお伝えします。

ウィブル証券とはどんな会社か

ウィブル証券とはどんな会社か
項目内容
本店所在地東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 9階
設立1948年3月
資本金9億3,848万円(2023年4月1日現在)
代表取締役社長小島和氏
登録番号関東財務局長(金商)第48号
加入団体日本証券業協会・日本投資者保護基金・日本証券クリアリング機構
指定紛争解決機関証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC)

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「ウィブル」という社名から新興企業のイメージを持つ方もいるかもしれませんが、母体となる会社自体の設立は決して新しくありません。現在の事業体制になったのは、米国の金融グループWebull Corporation(NASDAQ上場、2018年米国設立)の傘下に入り、2023年4月から日本国内でサービスを本格的に開始してからのことです。いわば、老舗の証券免許と米国発のフィンテック企業のテクノロジーが組み合わさった会社、というのが実態に近い説明になります。

法律上の位置づけとしては、第一種金融商品取引業・第二種金融商品取引業を営む金融商品取引業者で、登録番号は関東財務局長(金商)第48号です。証券会社は誰でも自由に名乗れるわけではなく、金融庁の審査を経て登録を受けた事業者だけが「金融商品取引業者」を名乗ることができます。これは、飲食店の営業許可のように、一定の基準をクリアした事業者にのみ与えられるものだとイメージするとわかりやすいでしょう。

加入団体は日本証券業協会・日本投資者保護基金・日本証券クリアリング機構で、万が一のトラブル時には指定紛争解決機関である証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC)が対応する体制も整っています。東京証券取引所・大阪取引所の取引参加者でもあり、国内株式の取次ぎもこうした取引所を通じて行われています。

ウィブル証券の取扱商品

ウィブル証券の取扱商品

ウィブル証券の中心的な強みは、なんといっても米国株式の取扱いです。米国株の現物取引に加えて、米国株オプション取引、米国株の信用取引にも対応しており、値動きの大きい米国市場を様々な角度から取引したい人に向いた品揃えといえます。

国内株式の取引も可能で、米国市場に集中していた当初のサービスから、日本株にも取引の幅を広げてきた経緯があります。また、口座内で余った米ドル資金を自動的に運用に回す「Moneybull」という独自のサービスも用意されており、これは外貨建てのマネー・マーケット・ファンド(MMF)に資金を振り向ける仕組みです。銀行の普通預金に入れっぱなしにするよりも資金を効率的に働かせたい、という発想に近いサービスだと考えると理解しやすいと思います。

チャート分析については、世界的に利用者の多いTradingViewとの連携機能を備えており、テクニカル分析を重視する投資家にも配慮した設計になっています。

一方で、投資信託(一般的な公募投資信託)そのものの取扱いはなく、資金の自動運用という点ではMoneybullが投資信託に近い役割を果たしている、という位置づけです。この点は次の手数料やFAQでも触れますが、「投資信託ゼロ」というより「独自の形で資金運用の受け皿を用意している」と捉えるのが実態に近いでしょう。

手数料・入出金・為替コスト

ウィブル証券の手数料・入出金・為替コスト

手数料は投資を続けるうえで無視できないコストです。ウィブル証券の通常の手数料体系は次のとおりです。

米国株式・米国ETFの取引手数料は、約定代金の0.2%(税抜)で、上限は20米ドル(税抜)に設定されています。これとは別に、SEC(米国証券取引委員会)やFINRA(米国金融取引業規制機構)といった米国の監督機関に納める手数料がわずかに上乗せされる仕組みです。ネット上では「手数料無料」「ゼロコミッション」といった訴求を見かけることがありますが、これは常時適用される通常条件ではなく、期間や取引条件が定められたキャンペーン・プログラムとして案内されているものです。実際に取引を始める際は、その時点で公式サイトに掲載されている適用条件を必ず確認するようにしてください。

米国株オプション取引は1枚あたり0.6米ドル(税込)で、最低手数料は2.18米ドルです。信用取引については、デイトレード(当日中の売買完結)であれば金利が0%となる一方、翌日以降にポジションを持ち越す無期限信用取引では買い方金利が年4.5%、貸株料が年1.5%からという設定になっています。短期で売買を完結させるか、ポジションを持ち越すかによってコスト構造が変わる点は、取引スタイルを考えるうえで押さえておきたいポイントです。

為替コストについては、円をドルに換える際に1ドルあたり15銭の為替手数料がかかります。10万円分をドルに換える場合で考えると、数十円から百円程度のコストが上乗せされるイメージです。

国内株式の現物取引手数料は、約定代金5万円までが55円、以降は取引金額に応じて段階的に上がり、3,000万円超では1,070円となる階段制(いずれも税込)です。

入出金では、提携金融機関を通じたクイック入金であれば手数料無料で利用できますが、それ以外の通常の振込入金では金融機関側の振込手数料が自己負担になります。出金についても、三菱UFJ銀行宛てであれば110円、それ以外の金融機関宛てでは金額に応じて330円から440円程度の手数料がかかります。頻繁に資金を出し入れするタイプの使い方をすると、こうした細かな手数料が積み重なっていく点は意識しておくとよいでしょう。なお、口座の開設や維持そのものには費用はかかりません。

アプリ・取引ツールの特徴

ウィブル証券のアプリ・取引ツールの特徴

取引の窓口となるのは、スマートフォンアプリとPC向けの取引ツールです。チャート表示や個別銘柄の情報、関連ニュースの配信機能が備わっており、外出先でも値動きを確認しながら判断できる作りになっています。

特徴的なのは、前述のTradingViewとの連携です。TradingViewは世界中のトレーダーに使われているチャート分析サービスで、使い慣れたテクニカル指標や描画ツールをそのままウィブル証券の取引画面に近い感覚で活用できる点は、他の国内証券会社にはあまり見られない強みです。米国市場は日本時間の深夜に取引時間を迎えることもあり、通知機能やニュース連携をうまく使えば、情報収集の手間を減らしながら取引タイミングを逃しにくくなる、という使い方もできそうです。

口座開設の流れ

ウィブル証券の口座開設の流れ

口座開設はオンラインの申し込みで完結する仕組みになっています。対象となるのは18歳以上75歳未満の方で、未成年のうちは口座開設の対象外となる点に注意してください。

必要書類は国籍によって異なります。日本国籍の方は運転免許証(表裏両面)またはマイナンバーカード(表面)のいずれかが本人確認書類として使えます。外国籍の方の場合は、在留カードまたは特別永住者証明書(残存有効期限が3か月以上あるもの)が必要です。あわせて、マイナンバーを確認できる書類として、マイナンバーカードの裏面、通知カード、または発行から6か月以内の個人番号付き住民票のいずれかを用意する必要があります。証券口座の開設には法律上マイナンバーの提出が義務付けられているため、この点は他の証券会社と共通する手続きです。

書類さえ揃っていれば、スマートフォンひとつで申し込みから本人確認まで進められる設計になっており、店舗に出向いたり書類を郵送したりする手間はかかりません。

よくある質問

ウィブル証券に関するよくある質問

ウィブル証券でNISA口座は作れますか?

現時点ではNISA口座の取扱いはなく、開設できるのは特定口座または一般口座のみです。非課税枠を活用した積立投資などを中心に考えている方は、NISA口座は別の証券会社で開設し、ウィブル証券は米国株取引専用の口座として使い分けるという考え方もできます。

投資信託は購入できますか?

一般的な公募投資信託の取扱いはありません。ただし、口座内の余剰資金を自動的に運用に回す「Moneybull」というサービスがあり、これは外貨建てMMFという商品に資金を振り向ける仕組みです。投資信託の積立とは性質が異なるサービスですが、資金を眠らせずに運用したいというニーズには応える設計になっています。

Moneybullを利用すると手数料はかかりますか?

Moneybull自体の買付・解約手数料は無料です。ただし、運用対象となる外貨建てMMFには信託報酬(運用管理にかかる報酬)が設定されており、この費用は投資家が直接支払うのではなく、ファンドの純資産から間接的に差し引かれる仕組みになっています。目に見える形で請求されるわけではないものの、実質的なコストとして発生している点は理解しておくとよいでしょう。

口座開設から取引開始までどのくらいの時間がかかりますか?

必要書類が揃っていれば、オンライン申し込みから最短で即日のうちに手続きが完了するケースもあります。ただし、審査状況によって前後することがあるため、余裕を持って準備しておくと安心です。

出金するときに手数料はいくらかかりますか?

三菱UFJ銀行への出金は110円、それ以外の金融機関への出金は金額に応じて330円から440円程度の手数料がかかります。逆に入金については、提携金融機関を通じたクイック入金を利用すれば手数料はかかりません。

まとめ

ウィブル証券の手数料とNISA対応まとめ

ウィブル証券は、米国株式・米国株オプション・米国株信用取引まで幅広くカバーしながら、TradingView連携という独自の強みを持つ証券会社です。一方で、NISA非対応・投資信託の取扱いなしという特徴もあるため、非課税投資や積立投資をメインに考えている方は、他の証券会社との使い分けを検討する余地があります。

米国株を中心に、時間外取引や信用取引まで含めて選択肢を広げたい方にとっては、検討する価値のある証券会社だといえるでしょう。手数料体系や口座開設の条件は変更されることもあるため、実際に申し込む際は公式サイトで最新の情報を確認したうえで、口座開設に進んでみてください。

この記事の著者

中村陽介

中村陽介(資金調達マップ編集部)

資金調達や売掛債権の活用法など、経営者が抱える資金課題をテーマに編集・執筆を担当。元ファクタリング会社に勤務していた経験を活かし、ファクタリングの仕組みや活用ポイントについて、実務的な視点から分かりやすく伝えることを重視している。

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