受注は決まっているのに、仕入れや外注費を先に支払う資金が足りない。ベストペイ(BESTPAY)は、こうした法人の資金不足に対し、注文書・発注書をもとに納品前の資金化を相談できるサービスです。

ただし、手数料による利益の減少や、契約時の対面面談には注意が必要です。本記事では、基本条件や審査・必要書類に加え、600万円の受注案件を使った収支計算、他社との違い、公式の利用事例を通して、自社に合う利用方法を解説します。

1. ファクタリングサービス「ベストペイ」の概要

ベストペイとは?

ベストペイ(BESTPAY)は、株式会社アレシアが運営する注文書・発注書買取サービスです。

特徴は、納品や請求書の発行を待たず、受注段階で資金化を相談できること。仕事を終えた後の入金待ちだけでなく、仕事に着手する前の資金不足にも対応できる点に違いがあります。

公式で案内されている主な条件は、以下のとおりです。

項目内容
サービス名ベストペイ(BESTPAY)
運営会社株式会社アレシア
サービス内容注文書・発注書の買取
利用対象法人
契約方式2社間ファクタリング
入金スピード最短翌営業日。公式FAQの目安は翌日~3営業日程度
買取手数料5%~。実際の条件は審査・見積もりによる
買取可能額100万円~3億円程度
オンライン対応審査はオンラインで可能。契約時は対面での面談が必要
営業時間平日10:00~19:00。土日・祝日は休業

(出典:ベストペイ公式サイト・公式FAQ)

買取可能額は、公式比較表で100万円~3億円程度と案内されています。一方、公式トップページ内のFAQでは売掛先1社あたりの上限を1億円としており、ページによって記載が異なります。希望額を利用できるかは、対象の注文書をもとに確認する必要があります。

同じ株式会社アレシアが運営する「ベストファクター」との違いは、第4章で整理します。

利用対象者とおすすめの人

ベストペイを検討する際は、業種だけで判断するよりも、代金を受け取る前に、どの支払いが発生するかを確認すると、自社に合うか整理しやすくなります。

特に検討候補になるのは、次のような法人です。

資金繰りの状況検討する理由
受注した仕事の材料費や外注費を先に支払う必要がある着手前の支出を補う資金を確保したい
制作・工事などに時間がかかり、請求書をまだ発行できない請求可能になるまで待つと、支払いに間に合わない
発注者に前受金や支払条件の変更を依頼しにくい発注者の承諾を必要としない方法を検討したい

たとえば、制作業なら部材の発注、製造業なら原材料の仕入れ、サービス業なら外部スタッフの手配など、受注と同時に現金が必要になる場面があります。既存案件の支払いも重なると、新しい仕事の準備費用だけを手元資金から出すことが難しくなります。

その際に整理したいのは、受注金額の大きさよりも「納品までに不足する金額と、その支払時期」です。売上が増える案件でも、途中の支出を見落とすと、再び資金が足りなくなるためです。

一方、すでに請求書を発行している場合は、請求書買取も比較対象になります。まずは対象の仕事が受注・納品・請求のどの段階にあるのかを確認し、支払期限と不足額を整理してから相談すると、必要な条件を具体的に伝えられます。

2. 注文書買取ファクタリングの仕組み

同じ受注案件でも、資金化できる時点が違えば、支払える費用も変わります。

注文書買取を理解するには、「いつ申し込めるか」と「本来の入金よりどれだけ早く資金を確保できるか」を分けて考えると分かりやすいでしょう。ここでは、取引の流れとモデルケースから、資金繰りへの効果を見ていきます。

注文書買取ファクタリングの概要

注文書買取ファクタリングは、受注した取引から将来発生する債権を対象に、納品前の資金化を行う仕組みです。注文書という書類そのものに代金が付くのではなく、記載された取引をもとに買取の可否や条件が判断されます。

一般的な請求書買取との違いは、次のように整理できます。

取引の段階注文書買取一般的な請求書買取
受注・注文書の受領資金化を相談できる段階原則として納品・請求を待つ
仕入れ・外注・制作審査・契約が成立すれば、先行費用に買取代金を充てられる請求対象が確定していなければ利用が難しい
納品・検収・請求受注した仕事を履行する請求内容をもとに資金化を相談する
発注者からの入金買取済みの債権について契約に沿って精算する買取済みの債権について契約に沿って精算する

※取扱条件はサービスや契約によって異なります。

ベストペイは、利用企業と運営会社による2社間取引です。発注者の承諾を必要とせずに利用できるため、通常の取引関係を保ちながら準備資金を確保する方法になります。

ただし、資金化しても、受注した商品を納めたり、サービスを提供したりする義務は残ります。注文書を提出しただけで、その額面全額が無条件に入金される仕組みではありません。

また、ベストペイは公式サイトで、Tranzax株式会社から提供されたリスク分析手法を活用していると説明しています。ただし、具体的な審査の配点や判断基準までは公開されていません。

入金サイクルの短縮

ベストペイが案内する「入金サイクルを最大180日短縮」とは、通常の取引代金の入金を待つ期間を短くできるという意味です。申込から振込までの日数とは異なり、すべての案件で180日早まるわけではありません。

実際の効果は、取引代金を受け取る前に発生する支出と照らし合わせて確認します。

たとえば、展示会ブースの制作を600万円で受注し、案件に充てられる手元資金が100万円ある場合を考えましょう。部材費・外注費などの支出は合計450万円、発注者からの入金は受注から90日後と仮定します。

以下は仕組みを説明するためのモデルケースであり、ベストペイの実際の利用事例や買取条件ではありません。

時点案件の動きこの案件の入出金資金化しない場合の計算上の残高
受注時注文書を受領手元資金100万円100万円
受注から7日後部材を購入200万円を支出▲100万円
受注から30日後加工・外注費を支払う150万円を支出▲250万円
受注から60日後設営・納品に伴う費用を支払う100万円を支出▲350万円
受注から90日後発注者から代金を受け取る600万円を受領250万円

※▲は不足額です。マイナスの残高は、別途資金を確保しなければ予定どおり支払えないことを表します。他案件の入出金、税金などは省略しています。

この案件では、最初の部材購入時に100万円が不足します。しかし、そこだけを補っても十分ではありません。納品までの支出を積み上げると、最大の不足額は350万円です。

仮に、受注から7日後の支払い前までに、手数料などを差し引いた買取代金として350万円を受け取れれば、手元資金100万円と合わせて450万円を用意できます。

支払い後の時点資金化しない場合差引受取額350万円を先に確保した場合
7日後▲100万円250万円
30日後▲250万円100万円
60日後▲350万円0万円

この比較から分かるのは、最初の支払いだけでなく、納品までの資金不足を見通して調達額を考える必要があることです。なお、残高0万円は計画どおりに進んだ場合の結果であり、追加費用に対応できる余裕はありません。

もう一つ、90日後に入る600万円を、そのまま自由に使えるわけではない点も押さえてください。買取済みの債権に相当する金額は、契約に沿った送金・精算が必要になります。

入金の前倒しで支払いをつなげても、手数料によって案件に残る利益は変わります。そこで次章では、この600万円の受注案件を使い、最終受取額と費用負担を具体的に確認します。

3. ベストペイを利用する際の注意点

資金を確保できても、受注した仕事の利益が大きく減ってしまっては、その後の経営に余裕が生まれません。

ベストペイを検討するときは、費用負担に加え、契約までの日程や希望額との適合も確認しましょう。ここでは、利用を急ぐ前に整理しておきたい点を説明します。

買取手数料のシミュレーション

ベストペイの買取手数料は5%~です。ただし、これは下限の案内であり、すべての注文書に5%が適用されるわけではありません。公式FAQでは、債権の種類、売掛先の信用、債権の期日などによって条件が異なると説明しています。

見積もりでは、手数料率と併せて、計算の対象額と最終受取額を確認することが大切です。

前章のモデル案件は、受注金額600万円、制作・外注などの支出450万円でした。ここでは計算を分かりやすくするため、600万円全額が買取対象となり、手数料以外の費用は発生しないと仮定します。

項目手数料5%の場合手数料10%の場合手数料15%の場合
買取対象額600万円600万円600万円
手数料30万円60万円90万円
その他費用0円0円0円
最終受取額570万円540万円510万円
案件の支出450万円450万円450万円
手数料控除後の案件収支120万円90万円60万円

※仮定の計算例であり、実際の買取条件や手数料の上限を示すものではありません。案件収支には、会社全体の固定費や税金などを含めていません。

この案件では、受注金額600万円から支出450万円を引いた150万円が残る計算です。手数料が10%なら60万円を負担するため、案件に残る利益は40%減り、90万円になります。

また、前章の資金不足は350万円ですが、手数料の計算基準は必要額ではなく買取対象額です。いくら分の債権を売却し、費用を引いた後にいくら残るかを確認しましょう。

利益がほとんど残らない場合は、前受金や仕入先への支払条件の交渉も検討してください。

契約時の面談が必要

審査はオンラインで進められますが、契約までオンラインだけで完結するわけではありません。公式FAQでは、契約時に面談が必要で、来社または遠方への訪問で対応すると案内しています。

そのため、資金が必要な日までに、面談と契約を終えられる日程を確保することが重要です。書類を提出できる日だけでなく、契約担当者が面談に対応できる日も確認しておきましょう。

当日中の入金が不可欠な場合や、対面での日程調整が難しい場合には、希望条件が合わない可能性があります。 最短日数を前提に支払いを約束する前に、自社の申込状況で間に合うかを確かめてください。

また、注文書買取では、契約後も制作や納品が続きます。面談時には、予定どおり進まなかった場合の扱いまで確認すると、後の行き違いを防ぎやすくなります。

確認する場面契約前に聞いておきたいこと
注文金額や仕様が変わった変更の連絡方法と、買取条件への影響
納品や検収が遅れた支払期日の変更に伴う対応
注文がキャンセルされた買取済みの債権や受領した資金の扱い
発注者から入金された送金する金額・期限・振込先

これらは契約を確認するための項目であり、ベストペイが一律の処理を公表しているという意味ではありません。回答と契約書の記載を照らし合わせ、不明な点を残さずに進めることが大切です。

ノンリコースという説明についても、発注者の倒産などによる未回収と、利用企業側の未納品や契約違反は分けて確認してください。「回収できなければ、どのような事情でも責任を負わない」と判断するのは避けましょう。

小口取引の制限

少額の資金化を希望する場合は、申し込み前に取扱いの可否を確認してください。

公式比較表では100万円~3億円程度と案内されていますが、最低利用額はトップページ内のFAQに30万円以上、別のFAQページに15万円以上という記載もあります。現時点では、これらの違いだけから注文書買取の下限を一つに確定できません。

相談時には、「注文書の額面」と「実際に受け取りたい金額」を分けて伝えると、確認すべき条件が明確になります。額面が大きくても、必要な資金が少額なら、契約内容によって費用負担が割高になるためです。

最低利用額に合わせるためだけに、不要な資金まで確保する必要はありません。希望する規模で利用できない場合は、請求書の発行状況も踏まえ、少額に対応する別のサービスを比較しましょう。

4. BESTPAYが選ばれる理由

比較するサービスは、今の取引段階に合わせて選びましょう。

注文書買取と請求書買取を、手数料や最短入金日だけで比較すると、必要な時点では利用できないサービスを選んでしまうことがあります。ここでは、他社との選び分けと公式掲載の利用事例から、ベストペイを検討する理由を整理します。

他ファクタリング会社との違い

まず区別しておきたいのが、同じ株式会社アレシアが運営する「ベストファクター」です。ベストペイが注文書買取を扱うのに対し、ベストファクターは請求書買取を案内しています。

比較項目ベストペイベストファクター
主な買取対象注文書・発注書に基づく債権請求書に基づく売掛債権
資金化を相談する段階受注後・納品前納品・請求後
利用対象法人法人・個人事業主
契約方式2社間2社間・3社間
発注者・売掛先の承諾不要2社間は不要、3社間は必要
最短入金翌営業日即日
手数料5%~2%~

※公式案内に基づく比較です。最短入金や手数料の下限が、すべての申し込みに適用されるわけではありません。

注文書しかない段階ならベストペイ、請求書を発行済みならベストファクターも比較対象という分け方が基本です。ベストファクターの手数料が低く見えても、納品前の案件に同じ条件で利用できるという意味ではありません。

一方、注文書買取はベストペイだけのサービスではありません。ビートレーディングも公式FAQで注文書ファクタリングを案内しており、仕事が完了する前の資金化に対応しています。

注文書買取の比較項目ベストペイビートレーディング
契約方式2社間2社間
主な審査書類注文書、通帳3カ月分、本査定申込書注文書、直近3カ月の口座入出金明細
入金時期の案内申込から最短翌営業日契約後、最短翌日
契約・相談時の確認対面面談の日程を確認注文書買取を希望する旨を伝えて個別相談

※追加書類を求められる場合があります。両社の入金日数は案内の起点が異なるため、この表だけで速さの優劣は判断できません。

相見積もりでは、同じ注文書と希望入金日を伝え、費用を含めた条件をそろえることが大切です。

利用事例と成功事例

ベストペイ公式サイトに掲載された2つの利用事例を紹介します。

東京都のアパレル企業:融資実行前の支払いに300万円を調達

設立4年のアパレル企業では、生産遅延に伴う販売条件の変更や在庫負担により、工場への支払い資金が不足していました。

融資枠を得られる見込みはあったものの、実行は支払期日より後。ベストペイで300万円を調達し、本来3カ月先に入る予定の資金を3日で確保して、繁忙期の支払いを乗り切ったと紹介されています。

融資実行までの資金不足を補った事例です。ただし、買取対象となった注文の詳細は公表されていないため、注文取消後でも利用できることを示す事例ではありません。

長野県の食品卸売企業:大量注文に備え、仕入れ資金300万円を確保

設立22年の食品卸売企業では、法人の飲食店との取引が増え、代金回収までの期間が長期化。高額な食肉の大量注文に対応する仕入れ資金が不足していました。

ベストペイに相談し、担当者の訪問で契約。300万円を調達して商品を発注し、納期に間に合わせたと説明されています。手数料と入金日が見積もりどおりだった点も評価されています。

受注拡大に伴う仕入れ資金の不足を補った事例といえます。

※いずれも公式掲載事例の要約です。実際の手数料率は公表されておらず、利用条件は案件によって異なります。

5. 利用の流れと手続き

申し込みの前に、注文書と入出金の記録をそろえておきましょう。

ベストペイでは、ヒアリング、書類提出・審査、契約・振込の順に手続きが進みます。ここでは、必要書類を準備する段階から、取引先の代金を回収した後までの流れを整理します。

審査基準と必要書類

公式に案内されている必要書類は、審査時と契約時で異なります。「審査に必要な3点を出せば、契約まで追加の準備がいらない」という意味ではありません。

使用する段階必要書類準備するときの確認事項
審査注文書・発注書などの取引関連書類発注者名、金額、仕事内容、納期、支払条件を確認する
審査通帳3カ月分(表紙付き)対象期間の抜けや、文字が読めない箇所がないか確認する
審査本査定申込書オペレーターから受け取り、提出資料と一致する内容を記入する
契約納税証明書必要な税目・対象年度・証明書の種類を担当者に確認する
契約印鑑証明書発行日の条件などを確認して取得する
契約登記簿謄本求められる種類や発行日の条件を確認する

※公式サイト・公式FAQの案内に基づきます。個別の案件で必要となる書類は、担当者の指示を確認してください。

提出前には、注文書の記載と、実際に合意している取引条件が一致しているかを見直しておくと、確認の行き違いを減らせます。

たとえば、当初の注文書から数量や納期が変わっている場合、古い書類だけでは現在の取引内容を伝えきれません。変更後の注文書や、合意内容が分かるメールなどを整理し、補足資料として必要か相談しましょう。

支払期日の記載がない場合も、分からないまま申込書に日付を入れるのは避けたいところです。契約書や発注者とのやり取りで確認し、未確定ならその状況を伝えてください。

なお、具体的な審査の配点や合否の基準は公開されていません。公式サイトの「平均買取率88.8%」も、運営会社アレシアの実績として掲載されている数値であり、ベストペイ単独の審査通過率とは確認できません。

書類を整える目的は、取引の実態を正しく伝えることです。必要書類がそろっていても、希望額や条件での契約が保証されるわけではありません。

ベストペイの利用手順

①申し込み・ヒアリング

公式サイトのフォームまたは電話から相談します。申し込み後は、オペレーターが注文書の概要などを確認する流れです。

説明するときは、次の4点をまとめておくと話が進めやすくなります。

  • どのような仕事を受注したか
  • いつ、何の支払いに資金が必要か
  • 実際に受け取りたい金額はいくらか
  • 発注者からの入金はいつを予定しているか

Webフォームは24時間受け付けていますが、送信直後に審査が始まるとは限りません。営業時間外に申し込む場合は、担当者からの連絡に対応できる時間も伝えておきましょう。

②必要書類の提出・審査

案内に従って資料を提出します。確認事項や追加資料の依頼があった場合は、内容を確かめて対応してください。

書類を送った後に注文内容の変更が分かったときも、そのまま審査を進めず、担当者へ連絡します。審査中の情報と契約時の取引内容にずれを残さないことが大切です。

③面談・契約

提示された条件を確認し、面談と契約へ進みます。第3章で整理した費用や注文変更時の扱いに加え、入金予定日が希望する支払いに間に合うかを確認しましょう。

口頭で説明された内容と契約書に違いがある場合は、署名前に確認してください。契約書の控えや見積もりは、後から参照できるよう保管します。

④振込の確認

審査・契約が完了すると、指定口座へ買取代金が振り込まれます。

確認するのは、入金の有無と金額です。見積もりの最終受取額と一致しているかを確かめてから、予定していた仕入れや外注費の支払いを進めましょう。

⑤発注者からの入金・契約に沿った送金

その後は受注した仕事を履行し、発注者からの入金を管理します。買取済みの債権に関する代金は、契約で定められた方法・期限に従って送金する必要があります。

経理担当者が別にいる場合は、対象の取引先、回収予定日、送金額・期限を共有しておくと、通常の売上入金と混同しにくくなります。

買取代金を受け取った時点で、手続きがすべて終わるわけではありません。 発注者からの入金と送金まで予定表に入れ、一連の取引として管理しましょう。

6. よくある質問と総評

最後に、赤字決算や創業直後の利用、他社との併用など、申し込み前に確認しておきたい疑問を整理します。

赤字決算や税金滞納があっても相談できますか?

ベストペイの公式FAQでは、赤字決算・債務超過・税金滞納がある場合も利用可能と案内しています。

ただし、希望する注文書の買取や金額が保証されるわけではありません。納税証明書は契約時の必要書類に含まれているため、滞納がある場合も状況を隠さず伝え、必要な対応を確認してください。

創業して間もない法人でも利用できますか?

公式FAQでは、社歴や事業歴を問わず利用可能としています。ただし、対象となる取引の確認は必要です。

同FAQには「確定した売掛債権が存在することが前提」という記載もあります。注文書買取を希望する場合は、現在の受注・納品状況を伝え、対象になるか確認しましょう。

創業直後で通帳3カ月分を用意できない場合も、提出できる期間の明細や代替資料で対応できるか、申し込み時に相談してください。

債権譲渡登記をせずに利用できますか?

公式FAQでは、債権譲渡登記をせずに利用できる場合があると案内しています。

すべての契約で登記が不要になるとは限りません。登記を避けたい事情がある場合は、見積もりを依頼する段階で希望を伝えましょう。登記が必要な条件を提示されたときは、関連費用と手続きにかかる日数も確認してください。

他社のファクタリングを利用中でも相談できますか?

他社を利用中でも相談できます。ただし、同じ債権を複数社へ売却することはできません。

特に、注文書の段階で売却した債権について、納品後に請求書が発行されたからといって、別の債権として他社へ売却できるわけではありません。

併用する場合は、売却済みの取引と今回申し込む取引を整理し、対象が重なっていないことを確認してください。

まとめと総評

ベストペイは、受注後の先行費用を確保したい法人にとって、検討できる選択肢です。請求書を発行できるまで待てない案件では、注文書から資金化を相談できる点が役立ちます。

判断の軸は、必要な日までに資金が届き、費用を差し引いた受取額で支払いを補え、案件の利益も残せるかです。面談の日程が合わない場合や、手数料で利益がほとんど失われる場合は、別の調達方法や取引条件の調整も検討しましょう。

相談前には、注文書に加えて、支払予定日と不足額を整理しておくと話が具体的になります。受注した仕事を最後まで無理なく進められる条件か、見積もりと資金繰り表を照らし合わせて判断してください。

この記事の著者

松本 香織

松本 香織(資金調達マップ編集部)

資金調達マップ編集部のシニアエディター。ファクタリングやビジネスローン、公的融資、補助金制度など、ジャンルを問わず幅広い記事の編集・監修を担当している。読者である事業者の目線に立ち、実務で本当に役立つ情報かどうかを重視した記事づくりを心がけ、編集部内の情報発信の正確性と信頼性を支えている。

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