中小企業省力化投資補助金 カタログ注文型の申請体験談|人手不足に悩む食品スーパーがセルフレジ導入を目指した事例

人手不足が続くなかで、レジ対応や閉店後の作業に負担を感じている小売店は少なくありません。特に、地域密着型の食品スーパーでは、限られたスタッフで接客、品出し、発注、売場管理まで対応しなければならず、忙しい時間帯ほど現場に余裕がなくなりやすいものです。

地方で食品スーパーを運営する株式会社Mの代表・Kさんも、まさにその悩みを抱えていました。2025年夏ごろから、夕方の混雑時間帯にレジ待ちが発生することが増え、スタッフがレジ対応に追われることで、品出しや惣菜コーナーの補充が後回しになる場面が目立つようになっていたのです。

そこでKさんが検討したのが、セルフレジの導入でした。ただし、設備投資にはまとまった費用がかかります。そんなとき、取引のあるレジ機器販売事業者から紹介されたのが、中小企業省力化投資補助金 カタログ注文型でした。

株式会社Mでは、2025年10月上旬に応募・交付申請を行い、2025年11月下旬に採択・交付決定を受けたうえで、2026年1月にセルフレジを導入する流れで準備を進めました。本記事では、人手不足に悩む食品スーパーが、中小企業省力化投資補助金 カタログ注文型を活用してセルフレジ導入を目指した体験談として、申請のきっかけや準備の流れ、導入後に感じた変化を紹介します。

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2025年夏、人手不足でレジ対応に限界を感じていた

株式会社Mは、地方で食品スーパーを運営する小規模な会社です。正社員6名、パート・アルバイトを含めて約18名のスタッフで、青果や惣菜、日用品などを扱う地域密着型の店舗を運営していました。

しかし、2025年夏ごろから、夕方の混雑時間帯にレジ前へ列ができることが増えていました。スタッフをレジに回すと、品出しや惣菜コーナーの補充が遅れてしまい、売場対応を優先すると、今度はレジ待ちが長くなってしまいます。

代表のKさんは、限られた人数で店舗を回す難しさを感じていました。求人を出しても思うように応募が集まらず、人を増やすだけではすぐに解決できない状況だったのです。

そこでKさんは、今いるスタッフの負担を減らす方法として、セルフレジや自動精算機の導入を考えるようになりました。レジ対応にかかる時間を少しでも減らせれば、スタッフが売場づくりや接客に回れる時間を増やせるのではないかと考えたからです。

ただし、セルフレジを導入するにはまとまった費用がかかります。小規模な食品スーパーにとって簡単に決められる投資ではなかったため、Kさんはまず、取引のあるレジ機器の販売事業者に相談してみることにしました。

2025年8月、販売事業者からカタログ注文型を紹介された

2025年8月上旬、Kさんは取引のあるレジ機器の販売事業者に、セルフレジや自動精算機の導入について相談しました。

すると担当者から紹介されたのが、中小企業省力化投資補助金 カタログ注文型でした。この補助金は、人手不足の解消や業務効率化につながる製品を、あらかじめ登録されたカタログの中から選んで導入する仕組みです。

Kさんは最初、補助金と聞いて「申請書類が難しそう」「採択されるかわからない」と感じていました。しかし、カタログ注文型は対象製品が決まっており、販売事業者に相談しながら進められるため、通常の補助金よりも検討しやすい印象を受けました。

販売事業者と一緒に、店舗の広さやレジの台数、夕方の混雑状況を確認しながら、株式会社Mに合うセルフレジを検討していきました。

特にKさんが重視したのは、「スタッフの作業を減らせるか」と「高齢のお客様でも使いやすいか」という点です。単に新しい機械を入れるのではなく、現場で無理なく使えることが大切だと考えていました。

こうして株式会社Mでは、セルフレジの導入を前向きに検討しながら、中小企業省力化投資補助金 カタログ注文型の申請準備を進めることになりました。

2025年9月〜10月、申請準備と応募・交付申請を進めた

2025年9月に入ると、株式会社Mではセルフレジの導入に向けて、具体的な申請準備を始めました。

まず確認したのは、申請に必要な情報や書類です。販売事業者の担当者に相談しながら、会社情報、店舗の状況、導入する製品、導入後にどのような業務負担を減らしたいのかを整理していきました。

Kさんが特に意識したのは、「なぜセルフレジが必要なのか」をわかりやすく説明することでした。単に新しい機器を入れたいという話ではなく、人手不足によってレジ対応や売場対応に支障が出ていること、セルフレジを導入することでスタッフの負担軽減につながることを整理しました。

また、設置場所についても事前に確認しました。店舗の入口付近や既存レジ周辺の動線を見直し、お客様が使いやすく、スタッフもサポートしやすい場所に設置できるかを販売事業者と一緒に検討しました。

2025年9月下旬には、導入するセルフレジの内容や費用、運用方法の確認がまとまり、2025年10月上旬に応募・交付申請を行いました。

申請準備の中でKさんが感じたのは、販売事業者に相談しながら進められる安心感でした。補助金申請に不慣れな小規模事業者でも、対象製品や必要な手続きを確認しながら進められたことで、無理なく申請まで進めることができました。

2025年11月〜2026年春、セルフレジ導入で店舗運営が変わり始めた

2025年10月上旬に応募・交付申請を行ったあと、株式会社Mでは審査結果を待ちながら、導入後の運用について少しずつ準備を進めていました。

そして、2025年11月下旬に採択・交付決定を受け、セルフレジの導入に向けて本格的に動き出しました。2025年12月には販売事業者と設置スケジュールを調整し、店舗内のレジ周辺の動線も見直しました。

2026年1月、実際にセルフレジを導入すると、最初はスタッフもお客様も慣れるまでに少し時間がかかりました。特に高齢のお客様には、スタッフが横について使い方を案内する場面もありました。

ただ、数週間ほど運用を続けるうちに、よく来店するお客様は少しずつ操作に慣れていきました。スタッフも、会計をすべて自分で対応するのではなく、必要なときにサポートする形に変わっていきました。

2026年2月から3月ごろには、夕方のレジ待ちが以前よりも緩和され、スタッフが品出しや惣菜コーナーの補充に回れる時間も増えていきました。閉店後のレジ締め作業も以前よりスムーズになり、Kさん自身の負担も少しずつ軽くなっていきました。

Kさんは、セルフレジを導入したことで「人を減らす」のではなく、「今いるスタッフが無理なく働ける環境を作る」ことにつながったと感じています。中小企業省力化投資補助金 カタログ注文型は、株式会社Mにとって、人手不足への対応を考える大きなきっかけになりました。

まとめ|小さな店舗でも省力化投資に取り組むきっかけになる

まとめ|小さな店舗でも省力化投資に取り組むきっかけになる

今回ご紹介した株式会社Mの体験談は、人手不足に悩む食品スーパーが、中小企業省力化投資補助金 カタログ注文型を活用して、セルフレジ導入を目指した事例です。

株式会社Mでは、夕方の混雑時間帯にレジ待ちが発生し、スタッフがレジ対応に追われることで、品出しや惣菜コーナーの補充が遅れるという課題を抱えていました。求人を出しても思うように人が集まらず、人を増やすだけでは解決が難しい状況だったのです。

そこでKさんは、取引のある販売事業者に相談し、中小企業省力化投資補助金 カタログ注文型を知りました。対象製品をカタログから選び、販売事業者と相談しながら進められる仕組みだったため、補助金申請に不慣れでも検討しやすかった点が大きな安心材料になりました。

セルフレジの導入後は、最初こそお客様への案内が必要でしたが、少しずつ操作に慣れる方が増え、レジ待ちの緩和やスタッフの負担軽減につながっていきました。売場対応や品出しに回れる時間も増え、店舗全体の運営にも少しずつ余裕が生まれました。

省力化投資というと、「人を減らすための取り組み」と思われることもあります。しかし、株式会社Mにとっては、今いるスタッフが無理なく働き、お客様への対応をより丁寧にするための前向きな設備投資でした。

中小企業省力化投資補助金 カタログ注文型は、人手不足に悩む小売店やサービス業にとって、業務負担を見直すきっかけになる制度です。日々の作業に追われ、「このままの体制で続けられるのか」と感じている事業者にとって、省力化設備の導入は一つの選択肢になるでしょう。

この記事の著者

高橋美咲

高橋美咲(資金調達マップ編集部)

助成金や補助金制度に関する情報をリサーチ・編集。制度の概要や申請時の注意点などを、わかりやすくまとめることを得意とし、事業者や個人に役立つ情報提供を目指している。

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