OLTA(オルタ)クラウドファクタリングを徹底解説

「銀行融資の審査に出した書類がまだ審査中で、来月の仕入れ代金の支払いが間に合わない」「取引先への入金は2カ月後なのに、今週中に外注費を払わなければならない」——資金繰りの現場では、こうした”時間のズレ”が経営の悩みとして日常的に起きています。

そのような状況で選択肢のひとつとして注目されているのが、OLTA(オルタ)のクラウドファクタリングです。請求書を使って早期に資金を手元に引き寄せる手法で、銀行借入とは仕組みが異なります。オンラインで手続きが完結し、審査回答が原則24時間以内というスピード感から、中小企業や個人事業主を中心に利用が広がっています。

ただし、OLTAが誰にでも使えるサービスかといえば、そうではありません。売掛先の条件、債権の確定状況、入金日までの日数など、利用するための前提条件がいくつかあります。まずそこを把握した上で、自社に合うかどうかを検討することが大切です。

この記事では、OLTAのサービス内容を公式情報をもとに丁寧に解説しながら、メリットだけでなく注意点や向き・不向きについても率直にお伝えします。読み終えたときに「自分の会社に合うかどうか」を判断できる状態になることを目標にしています。

30秒要約ボックス
OLTA(オルタ)クラウドファクタリングのポイント

相性Sランク(向きやすい人)

  • 対法人・官公庁の安定した売掛金(請求書)を保有している
  • 対面での面談や郵送の手間を省き、オンラインのみで手続きを完結させたい
  • 審査回答の速さ(公式サイトでは24時間以内と記載)を重視している

相性Cランク(慎重に検討したい人)

  • 売掛先が個人(BtoC)または個人事業主である
  • 決算書や数カ月分の通帳明細といった書類のデジタル準備が難しい

編集部アドバイス 手数料は2〜9%の範囲で設定される方針ですが、最終的な条件は売掛先の信用力などにより個別に判断されます。まずは必要書類を揃えて見積もりを依頼し、実際の受取額を確認するのがスムーズです。より自社に最適な条件を探したい場合は、「ファクタリングシーク」のような比較情報を活用して、他社とのサービス差を整理した上で問い合わせることをおすすめします。

第1章 OLTA(オルタ)とは?会社概要とサービスの基本情報

第1章 OLTA(オルタ)とは?会社概要とサービスの基本情報

OLTA株式会社の会社概要

OLTA株式会社は2017年に設立されたフィンテック企業です。公式の会社概要では、代表取締役社長兼CEOの澤岻優紀氏が野村證券の投資銀行部門で上場事業会社の資金調達業務に従事していたこと、取締役副社長兼CSOの武田修一氏がソニーで事業戦略や経営管理に携わっていたことなどが紹介されています。こうした金融と事業企画の知見を持つメンバーが、クラウドファクタリング事業や与信モデルの企画・開発に取り組んでいます。

サービスの中心は「クラウドファクタリング」という名称のオンライン型ファクタリングで、「クラウドファクタリング」というサービス名自体はOLTA株式会社が商標登録しています。日本初のオンライン完結型ファクタリングサービスとして市場を切り開いてきた企業です。

本社は東京都港区赤坂にあり、累計申込金額は1,000億円を超えています(2022年10月時点)。また、2026年3月時点では、クラウドファクタリング事業でOEM提携する地域金融機関は47機関(銀行33行、信用金庫13金庫、信用組合1組合)に拡大しています。地方銀行・信用金庫・信用組合との連携が広がっている点は、全国の中小企業や個人事業主にとって利用しやすさにつながる要素のひとつといえるでしょう。

どんなサービスを提供している会社か

OLTAが提供するのは、事業者が保有する売掛金(入金待ちの請求書)を買い取るファクタリングサービスです。ファクタリングとは、「入金待ちの請求書」(売掛金)を売却して、早期に運転資金を調達する「借りない資金調達」です。借入ではないため、審査に信用情報は参照せず、信用情報への記録もありません。担保や保証人を必要としません。

なお、ファクタリングを銀行融資と混同される方もいますが、両者は性質が異なります。銀行融資は「お金を借りて、後で返す」仕組みですが、ファクタリングは「将来受け取るはずの代金を、今受け取る」仕組みです。スマートフォンの分割払いで「今すぐ手元に商品が来て、代金は後払い」というのが融資に近い感覚だとすれば、ファクタリングは「受け取れるはずのお金を前倒しで現金化する」ことに近いイメージです。借金ではないため、貸借対照表の負債欄には計上されないとされていますが、会計処理の詳細については顧問税理士や金融機関にも確認することをおすすめします。

なぜOLTAがよく比較対象に挙がるのか

オンライン完結型のファクタリング市場にはいくつかのサービスが存在していますが、OLTAは業界のなかでもとりわけ地域金融機関との連携が多い点で差別化されています。2025年4月時点での地域金融機関との提携数は43機関(銀行30行、信用金庫12金庫、信用組合1組合)となっており、国内オンライン型ファクタリングを提供する事業者のなかで提携銀行数No.1を称しています。地元の銀行経由でOLTAのサービスを紹介してもらえることもあり、「銀行の窓口担当者に教えてもらった」という形で初めて知る経営者も少なくありません。

第2章 OLTAクラウドファクタリングの仕組み

第2章 OLTAクラウドファクタリングの仕組み

OLTAは何を買い取るのか

OLTAが買い取るのは「売掛債権」です。売掛債権とは、商品やサービスを提供したあとに発生する「代金を受け取る権利」のことです。たとえば、A社がB社に対して100万円の仕事を完了させて請求書を送ったとします。B社からの入金は翌月末の予定です。この「B社から100万円を受け取る権利」がA社の売掛債権です。

OLTAはこの売掛債権を、入金予定日よりも前に買い取ります。その際、手数料が差し引かれた金額がA社の口座に振り込まれます。B社からの入金は、後日OLTAが直接受け取る仕組みです。

2者間ファクタリングとは何か

OLTAのクラウドファクタリングは、お客様の取引先に知られることなくすべての手続きが完了する二者間ファクタリングです。通常のファクタリングには、取引先(売掛先)にファクタリングの利用を通知する「3者間」と、通知しない「2者間」の2種類があります。OLTAは2者間のみに対応しています。取引先に知られずに資金化できるため、「ファクタリングを使っていると知られると取引先が不安を感じるかもしれない」という懸念を持つ事業者にとって使いやすい構造になっています。

ノンリコースとは何か

OLTAクラウドファクタリングは、売掛先が倒産した場合であっても、利用者が返済の責任を負う必要のない「ノンリコース契約」です。万が一、売掛先が倒産などによって資金を回収できなくても、補償を求められることはありません。

ノンリコースとは「遡及なし」という意味で、売掛先のリスクをOLTA側が引き受けるという契約です。たとえるなら、商品の保証付き売却に近い感覚で、売った側(利用者)が事後的にリスクを負わされない形です。

ただし、これはあくまで「売掛先の都合による未回収リスク」についての話です。利用者が意図的に不正な情報を提供したり、同じ債権を複数のファクタリング会社に重複して申請したりした場合は別途問題が生じます。

融資との違いをどう考えるべきか

銀行融資と比較すると、OLTAのような2者間ファクタリングは「スピードは速いが費用(手数料)は高い」という関係にあります。銀行融資の金利は年率1〜数%程度が多いのに対し、OLTAの手数料は1件あたり2〜9%です。取引期間がどれくらいかによってどちらが割安かは変わりますが、短期間での資金化という観点から見ると、ファクタリングの手数料は「時間を買うコスト」として捉えると理解しやすいかもしれません。

「ファクタリングは融資ではないので負債が増えない」という言い回りをよく見かけますが、これは一般的な会計処理の説明であり、個々の会計方針や金融機関との取引状況によって評価が異なる場合もあります。利用前に顧問税理士や取引銀行に確認しておくと安心です。

第3章 手数料・入金スピード・利用条件

第3章 手数料・入金スピード・利用条件

手数料は何で変わるのか

OLTAの手数料は2%〜9%に設定されており、2社間ファクタリングの手数料としてはリーズナブルな設定といえます。ただしこれはレンジであり、実際の手数料は審査によって個別に決まります。

手数料を左右する主な要素は、売掛先(取引先)の信用力と、債権の内容です。売掛先が大手企業や官公庁であれば信用力が高いとみなされ、手数料が低めになりやすい傾向があります。逆に、取引実績が浅い、あるいは売掛先の情報が十分に確認できない場合は、手数料が高くなる可能性があります。手数料は申し込み後の見積もり画面で確認でき、承諾するかどうかは利用者が決められます。見積もり後にキャンセルすることも可能です。

最短即日と24時間以内の違い

必要書類が全て不備なく揃ってから審査を開始し、24時間(1営業日)以内にお見積り結果を回答します。ご契約後、即日ないし翌営業日に買取金額をお振込みします。

「最短即日」というのは、あくまで条件が整った場合の話です。書類が揃った後に審査が始まり、その審査回答が24時間以内、そして契約後に振込という流れになります。時間帯によっては翌営業日になる場合があります。 「今日申し込めば今日中に必ず入金される」というわけではないことは、資金計画を立てる上で念頭に置いておく必要があります。

利用できる売掛債権の条件

利用できる売掛債権には、以下の条件があります。

買取対象となるのは、法人または官公庁向けの売掛債権かつ入金日と金額が決まっている「確定債権」です。個人事業主や個人向けの債権は対象外です。また「確定債権」であっても、売掛先からの入金日が5営業日以内の場合は申込できません。

対象外になりやすいケース

個人のお客様(一般消費者)を相手にしたBtoC事業の売掛金はOLTAでは扱えません。個人事業主や個人に対する請求書は対象外です。また、入金日や金額が確定していない請求書も対象外となります。入金予定日があいまいだったり、金額が変動する可能性がある場合は、あらかじめ取引先と確認しておく必要があります。

第4章 申込みに必要な書類と審査の流れ

第4章 申込みに必要な書類と審査の流れ

必要書類一覧

OLTAクラウドファクタリングに必要な書類は、①前年度の決算関連書類(貸借対照表・損益計算書・勘定科目明細)、②入出金明細(直近4カ月分の全金融機関口座の取引履歴)、③請求書(請求金額と入金日が確定しているもの、申込日から6営業日以上先の入金予定のもの)の3種類です。ユーザー登録の際には代表者の本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)も必要となります。

書類は全てオンラインでアップロードする形式で、PDF・Excel・PNG・JPEGなどの形式に対応しています。来店や郵送は不要です。

法人と個人事業主で違う書類

法人の場合は前年度の決算書(貸借対照表・損益計算書・勘定科目明細)が必要です。

個人事業主の必要書類は、開業時期や確定申告の状況によって異なります。たとえば、初年度で確定申告前なら開業届、確定申告後であれば確定申告書第一表の控えが必要です。あわせて、事業で使っている口座の入出金明細は直近4カ月分の提出が求められます。

申込みから見積もり、契約、入金までの流れ

手続きの大まかな流れは次のとおりです。まず公式サイトでユーザー登録を行い、代表者の本人確認書類を提出します。次に必要書類をアップロードして申し込みが完了します。書類が全て揃った時点で審査が始まり、24時間以内(1営業日以内)に見積もり結果が届きます。見積もり内容を確認して承諾すれば電子契約に進み、契約完了後に即日ないし翌営業日に振込が行われます。

見積もりの段階でキャンセルすることも可能なので、「とりあえず見積もりだけ取ってみる」という使い方もできます。

審査で見られやすいポイント

OLTAは審査基準を公開していませんが、ファクタリングの仕組み上、利用者自身の財務状況よりも売掛先の信用力が重視されます。ファクタリングサービスは銀行融資のように企業の信用力は問題とせず、あくまで売掛先企業の信用力を重視します。そのため銀行融資を断られた企業でも、ファクタリングサービスなら受けられるというケースは多いのです。

売掛先との取引が継続的で、請求書の内容が明確であること、入出金明細で事業としての取引が確認できることなどが、スムーズな審査につながりやすいと考えられます。書類の不備があると審査が遅れる原因になりますので、提出前に内容を確認することを勧めします。

第5章 OLTAのメリット

第5章 OLTAのメリット

来店不要で申し込みやすい

OLTAの大きな特徴のひとつは、全てのやり取りがオンラインで完結することです。書類提出から審査回答、契約、入金まで一切の来店が不要で、地方の事業者でも都市部の事業者と同じ条件でサービスを利用できます。移動の時間や交通費が不要なのは、忙しい経営者にとって実務的なメリットです。

手数料の上限が見えやすい

手数料2〜9%というレンジが明示されており、見積もりの段階で実際の受取額を確認してから判断できます。契約後に想定外のコストが発生するといったトラブルが起きにくい仕組みになっています。ただし、最終的な手数料は個別審査によって決まるため、事前に「2%で利用できる」と決まっているわけではありません。

売掛先に知られず進めやすい

2者間ファクタリングを採用しているため、原則として取引先への通知や承諾は不要です。利用規定で定める一部の場合を除き、債権譲渡登記も売掛先(取引先)への連絡も行いません。電話ヒアリングも申込みされた代表者様に行うため、どなたにもご利用を知られることはありません。

少額でも検討しやすい

OLTAのクラウドファクタリングは法人・個人事業主いずれも利用でき、買取金額に上限も下限も設定していません。 金額の大小で門前払いされないというのは、小口の請求書しか持っていない事業者にとって安心感があります。ただし、これは審査なしで必ず買い取ってもらえるという意味ではなく、あくまで申し込みの段階で金額による制限がないという意味です。

第6章 OLTAのデメリット・注意点

第6章 OLTAのデメリット・注意点

中立的にサービスを評価するなら、メリットと同じくらいデメリットや注意点にも目を向ける必要があります。

誰でも使えるサービスではない

利用条件として、売掛先が法人または官公庁であること、確定債権であること、入金日が申込日から6営業日以上先であることが求められます。個人顧客向けのサービスを展開する事業者、売掛金の入金日が近い状況、取引実績の浅い個人事業主などは、利用できない場合があります。申し込み前に条件を確認することが重要です。

書類準備に手間がかかることがある

オンライン完結とはいえ、必要書類は決して少なくありません。決算書類・入出金明細4カ月分・請求書・本人確認書類など複数の書類をPDFや画像で準備する必要があります。特に初めて利用する場合は、書類の準備に思ったより時間がかかることもあります。申し込みを急いでいる場合ほど、書類を事前にそろえておくことが大切です。

即日入金を前提にしすぎない

「最短即日」というフレーズは魅力的ですが、書類が揃ってから審査が始まり、その後契約・振込という流れを考えると、「今日申し込んで今日入金」になるかどうかはケースバイケースです。資金が必要なタイミングの数日前から動き出すことが、計画的な利用の前提になります。

手数料は一律ではない

2〜9%の手数料レンジのうち、どの水準になるかは審査結果次第です。同じ会社でも、申し込む債権の内容や売掛先によって毎回異なる手数料が提示されることがあります。「安い手数料で使えると思っていた」という誤解を防ぐためにも、見積もり段階で実際の受取額を確認することを習慣にしてください。

継続利用のコスト感覚を持つ

ファクタリングは「将来の入金を前倒しする」仕組みのため、繰り返し利用すると翌月以降の手元資金が減ることにつながります。一時的な緊急措置として使うのと、毎月継続して使うのでは、資金繰りへの影響が異なります。手数料の累積コストも含めて、長期的な利用計画を立てておくことが望ましいでしょう。

第7章 口コミ・評判をどう見るべきか

第7章 口コミ・評判をどう見るべきか

公式事例から見える評価

OLTAの公式サイトには複数の利用者の声が掲載されています。「ファクタリングは知りませんでした。売掛金でお金を出してもらえるなんて信じられなかった。銀行からは借りられないし、どんどん使いたいです。」という声や、「銀行系は1カ月かかるのでOLTAに申し込みました」といった声が公式ページに載っています。 これらは公式掲載のため、当然ポジティブな内容に偏りやすいものです。

良い口コミで多い内容

第三者のメディアや口コミサイトで複数確認できる良い評価の傾向としては、手続きのスムーズさ、担当者の対応の丁寧さ、入金スピードに関するものが多く見られます。「スタッフの対応が親切丁寧で抜群によかった」「支払いサイトが長めでも受理されたのは意外でした。売掛先の安定度さえクリアできれば、特に難しいところはないサービスです」といった声も確認できます。

地方の事業者が利用できる選択肢が増えたことへの評価や、少額でも申し込めることへの安心感といった声も見られます。

気になる口コミで多い内容

一方で、書類の多さや、審査が通らなかったこと、審査結果の理由がわからないといった声も存在します。AIによる審査であるがゆえに「なぜ通らなかったのか詳しく説明してほしい」と感じる利用者もいます。また、手数料が想定より高かったというケースも見られます。

口コミを鵜呑みにしない見方

口コミはあくまで個人の経験に基づいており、案件の内容や申し込みのタイミングによって結果は異なります。良い口コミも悪い口コミも、自分と同じ状況かどうかを確認した上で参考にするのが適切です。また、口コミの真偽を個別に確認することはできないため、共通して多く見られる傾向だけを判断材料にするのが現実的です。

第8章 OLTAが向いている事業者・向かない事業者

第8章 OLTAが向いている事業者・向かない事業者

OLTAが向いているケース

法人の取引先(大手企業・中堅企業・官公庁など)を複数持ち、継続的な取引から生まれる確定請求書を保有している事業者には、OLTAが向いています。また、銀行融資の審査に時間がかかっていて、その間の資金ショートを防ぎたい場合にも有効な選択肢です。全国どこからでも利用できるため、地方の事業者や来店が難しい状況にある方にも向いています。

OLTAが向かないケース

一般消費者を顧客とするBtoCビジネスや、フリーランサーや個人事業主を取引先とするビジネスの場合、売掛先の条件を満たせないため利用できません。また、入金予定日が申込日から5営業日以内に迫っている債権も対象外です。さらに、開業から間もない個人事業主で事業用口座の取引実績が4カ月未満の場合も申し込みができません。

他の資金調達手段を検討したいケース

ファクタリングはあくまで「すでに持っている売掛金を早期に現金化する」手段です。売掛金自体がなければ使えませんし、長期的な設備投資や事業拡大のための資金調達には向きません。そういったニーズには、日本政策金融公庫の融資制度や、各種補助金・助成金の活用も視野に入れることをおすすめします。OLTAを「緊急の資金を確保するためのつなぎ」として位置づけ、並行して他の手段を検討するのが実務的には自然な使い方です。

第9章 他社と比較するときの見方

第9章 他社と比較するときの見方

比較で見るべきポイント

ファクタリングサービスを比較する際に確認すべき主な軸は、手数料・入金スピード・必要書類の量・2者間か3者間か・オンライン完結かどうか・個人事業主への対応・少額対応の可否、といった点です。サービスによって得意とする条件が異なるため、自分の状況に合った軸で比較することが大切です。

OLTAの立ち位置

OLTAは「オンライン完結・2者間・法人から個人事業主まで対応・手数料レンジを明示」という特徴を持ちます。銀行との連携数が業界内でも多く、地方の事業者にとってもアクセスしやすい環境が整っているのが強みです。一方で、個人顧客向けの売掛金は対象外という制約もあります。

他のオンライン型ファクタリングサービスとしては、QuQuMoやペイトナーファクタリングなどが同様のカテゴリに位置します。手数料の水準、対応できる売掛先の種類、最低取引額などが異なりますので、複数社に見積もりを取って比較することも一つの方法です。

価格だけで決めないための視点

手数料の安さだけでサービスを選ぶと、後から書類の多さやサポートの対応状況に不満を感じるケースもあります。見積もりの出るスピード、問い合わせへの対応の速さ、契約書の内容の明確さなど、金額以外の要素も総合的に見て判断することが望ましいでしょう。

第10章 よくある質問

第10章 よくある質問

Q. OLTAは個人事業主でも使えますか?

A. はい、個人事業主も利用できます。ただし、開業日以降に事業用口座の入出金が4カ月以上あることが条件です。また、売掛先が法人または官公庁であることが必要で、個人への請求書は対象外です。

Q. 売掛先に知られますか?

A. 原則として、売掛先への通知はありません。ただし、利用規定で定める一部の状況では例外があります。詳細は公式サイトのFAQや利用規約で確認することをおすすめします。

Q. 売掛先が倒産したらどうなりますか?

A. OLTAはノンリコース(償還請求権なし)の契約のため、売掛先が倒産した場合でも利用者に補償を求めることはありません。

Q. どんな請求書でも使えますか?

A. すべての請求書が対象になるわけではありません。売掛先が法人または官公庁・自治体であること、入金日と金額が確定していること、申込日から6営業日以上先の入金予定であることが条件です。

Q. 審査にはどれくらいかかりますか?

A. 必要書類が全て揃ってから24時間(1営業日)以内に見積もり結果が届きます。書類に不備があると審査が始まりませんので、提出前の確認が大切です。

Q. 必要書類は何ですか?

A. 代表者の本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)、前年度の決算関連書類(個人事業主は確定申告書第一表)、直近4カ月分の事業用口座の入出金明細、そして資金化したい請求書が基本となります。

まとめ

まとめ

OLTAのクラウドファクタリングは、オンライン完結・AI審査・24時間以内の見積もり回答という設計で、法人や個人事業主が売掛金を早期に現金化する手段として利用できるサービスです。特に「銀行融資の審査に時間がかかっている」「急な支払いに間に合わせたい」という状況に対して、一つの現実的な選択肢となり得ます。

一方で、利用できる債権には条件があり、個人向けの売掛金は対象外、入金日が5営業日以内の債権も申し込めません。手数料は2〜9%のレンジで個別に決まり、即日入金が必ず保証されるわけでもありません。

OLTAを検討する際は、「自分の売掛先が条件を満たすか」「入金予定日に十分な余裕があるか」「手数料を含めた受取額が許容できるか」をまず確認することが第一歩です。見積もりはキャンセルも可能なので、まず書類を整えて見積もりを取ってみるというアプローチが、判断の材料になるでしょう。

また、ファクタリングはあくまで「すでに持っている売掛金を前倒しで現金化する」仕組みです。毎月継続して使う場合は資金繰りへの影響も踏まえた計画が必要ですし、長期的な資金需要には他の調達手段も組み合わせて考えることをおすすめします。複数の選択肢を持ちながら、状況に応じて使い分ける柔軟さが、安定した資金繰りにつながります。

この記事の著者

中村陽介

中村陽介(資金調達マップ編集部)

資金調達や売掛債権の活用法など、経営者が抱える資金課題をテーマに編集・執筆を担当。元ファクタリング会社に勤務していた経験を活かし、ファクタリングの仕組みや活用ポイントについて、実務的な視点から分かりやすく伝えることを重視している。

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